Archive for 6月, 2005

Date: 6月 6th, 2005
Cate: Atushi Sugita
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不覚にも

杉田敦

カエターノのライヴ、友人が席を替わってくれたおかげで、とてもいい席で見れました。バタバタと席を移動して着席。すごい、ここよく見えるじゃない!暗 転。一曲目”Minha Voz, Minha Vida”と、考える間もない事の進行に、不覚にも一曲目から涙が止まりませんでした。コンサートがはねてから、池袋の大衆酒場、豊田屋で、レモンハイを 飲みながら、まだこんなに感動できるんだとわれながら驚きました。きっと、写真やアートに対しても、そうした感情は残っているはず。

返事が遅れたのは、予告した展覧会のうち、森美術館を見てからにしようと思ったためです。期待していたエイヤ=リサ・アハティラは、全作品が1ス クリーン・ヴァージョンでDVD化されているためか、ちょっと期待はずれでした。2スクリーン・ヴァージョンの”consolation service”も、唯一、そのまままのかたちでDVD化されているし。期待が大きかっただけにちょっと拍子抜けです。グレゴリー・クリュードソンも悪く なかったけど、映像作品の狭間で観ると、作品の内容からして少し分が悪いようにも思えました。

アートフェアに関しては、僕も同じような苦手意識があります。なんとも言いがたい、居心地の悪さ。きっとそれは、竹内さんが書いてくださったよう なことなのだと思います。ひょっとすると竹内さんはもうアルルに旅立っているのかな。帰国されたら、ぜひ、写真祭の様子をお聞かせください。今年は、ヴェニスは石内さんですね。石内さんの”Mothers”は、お母様がなくなられた直後、発表の予定はないけど、何となく撮っているのと語られていたことを思 い出します。当初は、石内さんの中では異質な、小ぶりな作品としてまとまるのかと思われましたが、時が経つにつれてその存在感が増していっているように思 えます。こういうこともあるのですね。

とりとめがないことを書き記しました。テクストにすると、その途端自分の発した言葉であると同時に、よそよそしさというか、不可触な感じもします。それが、いいかたちに膨らんでいくことを願って。

2005.06.06